「Facebook広告ってそもそもなに?」

「Facebook広告の仕組みはどういったものなのか?」

「Facebook広告の配信先や広告フォーマットとは?」

といった疑問をお持ちではないでしょうか?



Facebook広告は、GoogleやYahoo!の広告と同じように多くの企業のプロモーションで活用されています。そのため、上記のようにFacebook広告について関心を持ち始めている人も多いと思います。

そこで本記事では、Facebook広告の概要や特徴、課金の仕組みや使用できる広告フォーマットなどを詳しく解説します。

こちらの記事をみていただくことでFacebook広告の全貌がわかるようになるのでぜひ参考にしてみてください。

Facebook広告とは

Facebook広告は、Meta社(旧:Facebook社)が提供するプラットフォーム(Facebook、Instagram、Messenger、Audience Network)に広告を配信できるSNS広告のことを言います。

Facebook広告の最大の特徴は、ターゲティング精度の高さです。

ターゲティングが高い理由については後ほど解説しますが、この機能によって狙いたいユーザーに対して適切に広告を配信することができるため広告を最大化することができます。

Facebook広告のメリット

つづいて、Facebook広告のメリットについて紹介します。

  • 精度の高いターゲティング
  • 広告フォーマットが多い
  • 認知や購買など、目的に合わせて配信ができる
  • 低価格で配信ができる

精度の高いターゲティング

広告主は、広告を配信したいユーザーの性別や年齢、趣味、特定の場所、人口統計、興味、行動、特性を選択して、その対象に対して広告を配信することができます。

例えば、「川崎駅にあるラゾーナ周辺10km圏内に住む29歳の女性で、子供が2人、買い物好きで、よくジムに通う専業主婦」など、条件を満たすターゲットユーザーに対して広告を配信することができます。

ターゲットユーザーの年齢や性別だけでなく趣味趣向や地域など細かく設定できるため、届けたいユーザーに対して効率よく広告を配信することができます。

広告フォーマットが多い

Facebook広告は、多種多様な広告フォーマットを提供しており、広告制作においてクリエイティブの自由度が高いのが魅力の1つです。

例えば、テキスト広告や画像広告、動画広告、カルーセル広告、ストーリーズ広告、コレクション広告など多様な選択肢があります。

それにより、異なるコンテンツやターゲット層に合わせて最適な広告フォーマットを選択し、訴求力の高い広告を制作できます。

認知や購買など、目的に合わせて配信ができる

Facebook広告では、自社の目的に合わせた広告を配信することができます。

例えば、「ブランドの認知度をあげたい」「Webサイトへの訪問数を増やしたい」「購入を増やしたい」といった目的に合わせて広告を最適化することができます。

Facebook広告の目的では全部で以下6つを選択することができるので、自社の現状で達成したい目標に合わせた設定を行いましょう。

■Facebook広告の目的別

①認知度

②トラフィック

③エンゲージメント

④リーチ

⑤アプリ宣伝

⑥売上

低価格で配信できる

Facebook広告は、入札オークションで予算に合わせて費用を調整することができるため、競争力のある市場でも低コストで広告を配信できるのが特徴です。

大手企業だけでなく中小企業や小規模事業でもすぐに始められる価格帯からスタートできるため、幅広いビジネスにとって魅力的な広告になります。

Facebook広告のデメリット

つづいて、Facebook広告のデメリットについて解説します。

  • 仕様の変更が多い
  • ユーザーが限定される

仕様の変更が多い

Facebookが提供するプラットフォームや広告管理ツールは大体6ヶ月おきに仕様やアルゴリズムの変更が行われます。

それによって、広告キャンペーンの最適化や予測が難しくなり、常に新しい情報をアップデートしなければなりません。

仕様変更があることを念頭において運用することが求められるため、広告の効果に影響が生じることもあります。

ユーザーが限定される

Facebook広告は、Facebookが提供しているプラットフォームを利用するユーザーのみに広告が限定されます。

特定のターゲット層に対して広告をリーチすることが得意ですが、そのプラットフォームを利用しない人や、特定のでもグラフィックに含まれない人には広告は届きにくいデメリットがあります。

そのため、Facebookだけに囚われず、複数のWeb媒体を活用して組み合わせて展開することでより効果的な広告が配信できるようになります。

Facebook広告の配信先

Facebook広告を利用することでFacebookをはじめ、Instagram(インスタグラム)やMessenger(メッセンジャー)、Audience Network(オーディエンスネットワーク)といった、大きく4つの掲載先への広告配信ができます。

配信先詳細
Facebook友達や家族とつながり、世界で何が起きているか発見したり、自分に関連することをシェアしたり表現することができるSNS。※国内アクティブユーザー数:2,600万人
Instagram画像や動画などの視覚的なコンテンツをメインに投稿し、共有できるアプリ※国内アクティブユーザー数:3,300万人
MessengerFacebookを利用している人達と連絡を取ることができるメッセージアプリ
Audience NetworkFacebook広告のプラットフォームを利用してFacebookが提携しているモバイルアプリや携帯サイト内での広告掲載を可能にする仕組み

特にInstagramにも広告を配信できるのは大きな魅力の1つでしょう。

Instagramは、2019年時点で国内のアクティブユーザー数が3,300万を超えており、Facebookのアクティブユーザー2,600万人を超えています。これら2つのプラットフォームに広告を配信することできるので、効果的な広告が期待できます。

Facebook広告の課金形式

つづいて、Facebook広告の課金形式を紹介します。

Facebook広告では設定する目的ごとに課金方式が異なります。

以下の図表をぜひ参考にしてみてください。

目的別利用シーン課金方式
認知ブランドの認知度アップCPM
リーチCPM
動画の再生数アップCPM・ThruPlay
トラフィックリンクのクリックCPM・CPC
ランディングページビューCPM
エンゲージメントエンゲージメントCPM
動画の再生数アップCPM・ThruPlay
リードインスタントフォームCPM
メッセージCPM
通話CPM
登録CPM
アプリの宣伝アプリのインストールCPM・CPC
アプリイベントCPM・CPC
売上コンバージョンCPM
カタログ販売CPM
メッセージCPM

Facebook広告のオークションの仕組み

Facebook広告では、広告主とユーザーとで価値が最大化されるようにオークション形式を採用しています。

入札する価格が高いほどユーザーに表示される傾向も高くなりますが、その判断基準は入札価格だけではありません。以下3つの要素を総合的に判断して広告が表示されます。

①入札と予算設定:広告主がその広告に対して設定し入札金額

②推定アクション率:広告を見て、ユーザーがいいねやシェア、購入といったコンバージョンをする可能性

③広告品質:広告を見たユーザーが否定的なフィードバックや非表示など低品質とみなされる判断

入札価格を高くしても、ユーザーから魅力的だと判断されなければ広告の表示回数は減ります。出稿する広告がどの程度ユーザーのアクションを促すか、否定的なフィードバックをもらっていないかという視点を含めて運用を行いましょう。

Facebook広告フォーマットの種類

ここでは、Facebook広告が提供する広告フォーマットを紹介します。

Facebook広告が提供するフォーマットは全13種類あります。

以下を参考に、適切な広告フォーマットを見つけてみてください。

広告フォーマット特徴
画像画像を使って自社の商品やサービスを訴求します。1枚の画像と広告テキストだけで広告が完成するため、手軽に出稿できます。
動画動画を使って商品やサービスを訴求します。画像よりも動画で視覚と聴覚に訴求することができるので広告効果が得られやすいです。
カルーセルメイン画像や動画の下部に、最大10枚までの画像と動画を掲載できます。
同じ商品でも複数の機能を紹介したり、さまざまな角度からの画像をカタログのように表示したり、各画像や動画からリンクをつけることもできます。
スライドショー10枚までの画像や1つの動画をおりまぜて、1~5秒の間隔で音声を流しながらスライド動画を表示します。
動画に比べて、短時間、低コストで配信できるのがメリットです。
コレクション1枚のメイン画像もしくは動画の下に4枚の画像を表示できます。
スマホだけのフォーマットになりますが、表示面積が広いので、その分広告の訴求力向上が期待できます。
インスタントエクスペリエンス広告画像をタップすると、商品ページに飛ぶ前に、一瞬でフルスクリーン画面が立ちあがります。
サイトに誘導する時に読み込み時間が長いと離脱率が高まります。
こちらの広告を使うことで、読み込み前に重要なメッセージを伝えることができます。
ダイナミック広告カル―セル広告のように複数種類の商品を組み合わせて表示する広告です。
過去、商品を購入したり、サイト訪れたことのある関連性の高いユーザーに広告を配信できます。
リード獲得広告広告ページをクリックするだけで、メルマガやお問い合わせフォームへの登録が完了できます。
クリックするだけでユーザーがすでにFacebook広告に登録したアカウント情報が自動入力されるため、ユーザーに余分な手間をかけさせません。
プレイアブル広告画面上にゲームコントローラーのイラストが表示されわかりやすく、タップすればすぐに短時間のデモプレイが楽しめる広告です。
いいね!広告「いいね!広告」は、自社の投稿を届けることができる広告です。
投稿に対する「いいね!」をくれたユーザーには投稿が配信されるので、これによって「いいね!」の数を稼げると、投稿を読んでもらえるかもしれないユーザーの母数が増えます。
イベント広告自社で催す予定のイベントについてのFacebook広告を配信できる広告です。
「参加予定」「興味あり」といったデータを事前に入手できるため、イベントへの参加人数を見積もったり、参加予定者の属性や特徴を把握したりするのに役立ちます。
Messenger誘導広告ユーザーがクリックすると、ランディングページではなく、Messengerに誘導し、そこでチャット式に質問や悩み相談などができるようになります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、Facebook広告の概要や特徴、広告フォーマットの種類、課金形式など詳しく解説していきました。

Facebook広告は、ターゲティング設定や多種多様なフォーマット、目的など多くの設定があるため、高機能な広告配信プラットフォームとして知られています。

そのため、慣れていないと設定1つとってもかなり複雑に感じてしまいます。

全てを理解するには多くの経験が必要なのも事実です。



Brandist株式会社では、Facebook広告の内製支援も行っているので「Facebook広告を自社で運用できるようにしたい!」という方はぜひ一度ご相談ください!

この記事を書いた人

Naochan

Naochan

2018年~2020年に、Google広告、オウンドメディア運営のマーケティング営業として従事。 現在はデジタルマーケティング会社にて、Webコンサルティング、Web広告、CRM・MA運用、SNS運用、SEO対策など幅広い業務に携わる。 TOEIC750点、日商簿記検定3級、情報処理Excel部門1級、情報処理Word部門1級、電卓検定1級、FP3級(ファイナンシャルプランナー)などの資格を保有。

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