【競合調査】Facebookの広告ライブラリとは?競合の調査に必要不可欠
2024.9.13
Web広告
「競合他社の広告クリエイティブを知りたい!」
「広告クリエイティブの新しいアイディアが欲しい」
「どのようなクリエイティブが良いのか迷走している」
上記のように、Facebook広告のクリエイティブについて悩みを抱えている方は少なくないでしょう。そんな方にぜひおすすめしたいのが「Facebook広告ライブラリ」です。
Facebook広告ライブラリを使用することで、競合他社が出稿している広告のクリエイティブを閲覧することができるので新しいクリエイティブの考案に役立てることができます。
そこで本記事では、Facebook広告ライブラリの基本的な概要から利用方法、注意点、うまく運用するためのコツについて解説していきます。
目次
Facebookの広告ライブラリとは
Facebook広告ライブラリとは、Metaが提供しているFacebookやInstagram、Messenger、Audience Networkのプラットフォームに配信されている広告をキーワードを用いて検索できる機能になります。
広告ライブラリを活用することで、現在配信されている広告のクリエイティブや広告文などを把握できるので自社の広告クリエイティブの改善に役立てることができます。
Facebookの広告ライブラリで確認できること
Facebook広告ライブラリで確認できることは以下2つです。
- 広告主のFacebookページ
- 出稿中の広告
それぞれ解説していきます。
広告主のFacebookページ
Facebook広告ライブラリを使用することで、広告を配信しているFacebookページの概要を確認することができます。概要は以下の通りです。
- Facebookページのアカウント名、ID
- Facebookページの業種
- Facebookアカウントのいいね!数
- Facebookページに登録されたWebサイト
- Instagramアカウントのフォロワー数
- Facebookアカウントのフォロワー数
広告ライブラリから広告主のFacebookページにも遷移できるので、アカウントをもっと詳しく知りたい方はページに飛んで確認してみましょう。
出稿中の広告
出稿中の広告で確認できる内容は以下の通りです。
- 広告の掲載開始日
- 広告クリエイティブ(画像や広告テキスト)
- 広告を出稿しているプラットフォーム(FacebookやInstagram、Messenger、Audience Network)
- 広告の遷移先リンク
- 広告の配信タイプ(カルーセル、画像、動画広告など)
Facebook広告でクリック数を増やすためには広告クリエイティブが非常に重要です。
競合他社が配信している広告クリエイティブを把握して、どのようなクリエイティブが良いのかまた訴求内容が良いのかをこちらで把握しましょう。
広告ライブラリの使い方
つづいて、Facebook広告ライブラリの使い方についてご紹介します。
①広告ライブラリを開く
▼GoogleやYahoo!のブラウザから「広告ライブラリ」と検索すると上位に表示されるのでそちらをクリックしてください。
②広告カテゴリを「すべての広告」にする
▼検索窓の左側に「広告カテゴリ」があるのでそちらをプルダウンしてすべての広告を選択してください。
③検索窓にキーワードもしくはFacebookページを入力
▼自社の商品やサービスと関連するキーワード、もしくは特定の競合企業の広告を見たい場合はFacebookページ名を入力しましょう。
すると、現在出稿中の他社の広告を表示することができます。
さらに、右上の「フィルター」をクリックすると以下の絞り込みも可能です。
ぜひご活用ください。
▼フィルターの設定項目
言語
広告主
プラットフォーム
メディアタイプ
オンラインのステータス
日付別インプレッション
広告ライブラリの留意点
続いて、Facebook広告ライブラリの注意点について見ていきましょう。
- 表示とは異なる場合がある
- 成人向け広告の場合はログイン情報が必要
- 配信が終わると表示されない
- 表示されるまでに時間がかかる場合がある
表示とは異なる場合がある
以下の2つのタイプは、実際の表示と異なることがあります。
- Facebookクーポン広告
- Facebookダイナミック広告
Facebookクーポン広告は、広告ライブラリ上ではクーポンが無効化されてしまうため、実際の表示と異なることがあります。
続いてダイナミック広告は、複数の商品画像が組み合わさって表示される広告になるので、一部の画像が表示されないこともあります。
成人向け広告の場合はログイン情報が必要
アルコールやギャンブルのような年齢制限を必要とする成人向け広告は、ログイン情報が必要となります。
普通に広告ライブラリで検索しても閲覧や確認が取れないので注意しましょう。
配信が終わると表示されない
Facebook広告ライブラリでは、原則出稿している広告しか閲覧できないようになっています。そのため、配信が終了している広告については確認ができません。
ただ、社会問題・選挙・政治に該当する広告は例外です。
これらの広告は、非アクティブでも7年間情報が保存されるため閲覧が可能です。
このような広告を確認したい場合は、Facebook広告ライブ広告ライブラリの検索窓で検索した後、フィルダーの「アクティブでない広告」を選択しましょう。すると、一部の広告一覧を見ることができます。
また、右横にあるインフォメーションマークにカーソルを合わせると、広告が取り下げられた理由が表示されるので、広告を出稿するにあたって参考にすると良いでしょう。
表示されるまでに時間がかかる場合がある
出稿された広告が広告ライブラリで確認できるようになるには、最大24時間かかります。
調べたい広告があり、広告ライブラリに表示されていない場合は、出稿してまだ時間が経過していない可能性があるので、翌日まで待って確認するようにしましょう。
広告ライブラリをうまく活用する方法
最後に、広告ライブラリを効果的に運用するためのコツをご紹介します。
競合他社の広告をチェック
Facebook広告ライブラリを使用する最大のメリットは、「競合他社の広告クリエイティブが見れる」ということです。
Facebook広告で最も重要な要素は、クリエイティブです。クリエイティブが悪ければユーザーからのクリック獲得が難しくなるでしょう。
広告ライブラリでは、競合他社がどのようなクリエイティブを取り入れているのか、広告文や説明文はどのような内容なのか細部に渡って分析を行いましょう。
他社が、画像広告ではなく動画広告やカルーセル広告、ダイナミック広告を使用していれば、その広告タイプを採用することで良い効果が得られるかもしれません。
このようにFacebook広告運用では常に競合の広告戦略を参考に改善を心がけることで最適な運用につなげることができます。
レポート機能を使う
Facebook広告ライブラリでは、社会問題・選挙・政治に該当する広告のみレポート機能を活用することができます。
こちらのレポート機能では、「期間別の広告データ」「地域別の消化金額」「広告主データ」を確認することができます。また、それらデータを自社サイトに埋め込むことも可能です。
これは、Facebook(Meta)側が選挙妨害の防止のため、透明性を高めるために設定できるようにしています。
なので、政治や社会問題以外はレポート機能を活用できないので注意しましょう。
マーケティング担当として上記に該当する広告を運用している場合は、これら費用からどのような戦略をすることで広告の効果を上げることができるのかなど参考にできるでしょう。
日付でフィルタリングする
広告ライブラリを使用する際は、日別や月別で競合他社の広告期間を把握できます。
そこで、競合他社がいつ広告を配信しているのか、そしてなぜその期間に広告を掲載するのかを理解することで、自社に与える影響を回避できるかもしれません。
例えば、競合他社が自社と同時にキャンペーンセールを開催していることがわかった場合、キャンペーンを1週間遅らせるといったことをすることで機会損失を避けられます。
広告のクリック数が最近下がっていたり、コンバージョン率が落ちていると気づいた時には、競合他社が自社の販売戦略に対抗する施策をとっていないか確認しましょう。
同様に、通常季節セールを実施している場合は、競合他社が昨年宣伝した内容を確認し、そのデータを使って今年の売上を向上させてください。
競合他社のABテストを把握する
広告ライブラリに表示された広告データから、その広告主が複数のクリエイティブを配信しているのかどうかを確認することができます。
確認方法は、検索窓で特定のキーワードで検索した後に表示された広告内容のプラットフォームの下部に表示されます。
「この広告には複数のバージョンがあります。」「広告2件がこのクリエイティブとテキストを使用」というような表示がされていれば、広告主がさまざまなパターンでクリエイティブを配信しているということになります。
そこから、パフォーマンスを向上させるために自社の広告で何をテストできるかを検討するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、Facebook広告ライブラリの概要から利用方法、運用するコツについて解説しました。
Facebook広告ライブラリは、現在配信している競合他社の広告クリエイティブを閲覧することができるので、新しいクリエイティブのアイディアや広告の機会損失の回避につなげることができます。
この記事を書いた人
Naochan
2018年~2020年に、Google広告、オウンドメディア運営のマーケティング営業として従事。 現在はデジタルマーケティング会社にて、Webコンサルティング、Web広告、CRM・MA運用、SNS運用、SEO対策など幅広い業務に携わる。 TOEIC750点、日商簿記検定3級、情報処理Excel部門1級、情報処理Word部門1級、電卓検定1級、FP3級(ファイナンシャルプランナー)などの資格を保有。
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