「リード獲得の費用対効果を高めたい」

「フォームの離脱率を下げたい」

「費用を抑えて効率よくリードを獲得したい」


上記のような悩みを抱えているWeb担当者は少なくないのではないでしょうか。

より効果的にリードを獲得するための手法として「Facebookリード獲得広告」があります。


Facebookリード獲得広告は、FacebookやInstagramに表示された広告をクリックするとLP(ランディングページ)に遷移せず、直接フォームを表示することができます。

結果、ユーザーの必要情報入力をスムーズにさせ、リード獲得を高めることができます。


本記事では、Facebookリード獲得の概要だけでなくメリットやデメリット、設定方法や効果的な運用方法について詳しく解説していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

Facebookリード獲得広告とは

Facebookリード獲得広告とは、自社の商品やサービスを利用してくれる確率の高い見込みユーザーを集めてくれる広告目的の1つです。

リード獲得を使用すると、ユーザーが広告をクリックした後、FacebookやInstagram上にお問い合わせフォームが自動で表示されます。


LPに遷移させずにユーザーの個人情報をすぐに獲得ができるのが特徴です。


会員登録やお問い合わせ、見積もり依頼などユーザーの個人情報を取得する目的としてよく利用される手法です。


リード獲得以外にも、Facebook広告には以下の目的があります。

▼Facebook広告の目的の種類

認知度:ブランドや商品認知を高める

トラフィック:Webサイトへの遷移や広告クリック数を高める

エンゲージメント:投稿へのエンゲージメントを高める

アプリ宣伝:アプリダウンロードを高める

売上:最終的な目標である売上を高める

リード:見込み顧客のデータ獲得を高める

Facebook広告の目的にはさまざまあるので、自社の目標に合わせた目的を設定しましょう。


Facebookリード獲得広告のメリット

つづいて、Facebookリード獲得広告のメリットについて解説します。

  • ユーザーの作業を減らす
  • 費用を抑えられる
  • 比較テスト(ABテスト)に活かせる


それぞれ解説していきます。

ユーザーの作業を減らす

従来のFacebook広告では、ユーザーが広告をクリックした後、LP(ランディングページ)に遷移させ、お問い合わせや資料請求に至るといった流れが一般的でした。

そうするとユーザーはLPに飛んだり、お問い合わせページに飛んだり、と作業負担が増えてしまいユーザーの離脱に繋がってしまう可能性もあります。

Facebookリード獲得広告を使用することで、ランディングページに遷移させずFacebook上でお問い合わせフォームを表示させることができるので、ユーザーは短い工程で必要な情報を入力することができます。

結果、リード獲得の増加が期待できます。

費用を抑えられる

Facebookリード獲得広告はLP(ランディングページ)やお問い合わせフォームへの遷移が必要ありません。

また、FacebookやInstagram上でフォームを作成することができるので、LP制作の費用を抑えることができます。


さらに、ユーザーとしても大幅な工数負担の軽減につながるので費用対効果が高くなりやすいといったメリットがあります。

比較テスト(ABテスト)に活かせる

お問い合わせや資料請求フォームの最適化を図る前に、ABテストとしてリード獲得を使用し、最適な項目数や項目内容を見つけることができます。

リード獲得では、以下の必要情報を設定することができ、どの情報を入れるのが良いのか、見込みユーザーに最適な項目数はいくつなのかを判断できます。

▼リード獲得で指定できる項目

メール

電話番号

住所

市区町村

都道府県

郵便番号

フルネーム

生年月日(※)

性別

既婚/未婚

交際ステータス

兵役経験

役職

職場の電話番号

仕事用メールアドレス

会社名 など

Facebookリード獲得広告のデメリット

Facebookリード獲得広告は、ユーザーへの負担軽減からコンバージョンを得やすかったり、LP制作の費用が抑えられるといったメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。

  • モバイルのみ
  • LPが使えない
  • リードの質が下がる


それぞれ解説していきます。

モバイルのみ

Facebookリード獲得広告を使用する場合、モバイルのみにしか広告を配信することができません。

そのため、一定数のコンバージョン獲得をPC上で獲得している広告の場合、リード獲得の使用を避けた方が良いでしょう。

LPが使えない

リード獲得は、LPに遷移せずお問い合わせフォームを表示させるため、自社商品やサービスの魅力を伝えきれず、ユーザーに不安を与える可能性があります。

広告クリエイティブにユーザーが欲しい情報を盛り込んだり、それでも魅力が伝わりにくければLP制作を検討するようにしましょう。

Web上の広告はユーザーに警戒されやすいので、ユーザーの安心感を高める施策を考えてみてください。

リードの質が下がる可能性がある

Facebookリード獲得広告は、リードを獲得しやすいといったメリットがある一方でリードの質が低下してしまう恐れもあります。

LPに遷移させる広告よりも簡易的にお問い合わせすることができるため、商品やサービスへの関心がそこまで高くないユーザーへのリードを獲得してしまうケースがあります。

自社のフェーズに合わせて、質をとるか量をとるかを判断していきましょう。

例えば、新規事業でFacebookリード獲得広告を利用する場合は、質から考えるよりもまず量を考えなくてはなりません。

リードの量が少ないとその商品やサービス、広告の良し悪しがわかりません。逆に、母数となるリードの量が増えれば、質を高めるための判断材料が増えることになるのでまずは量を高めてその後に質を高めるための改善を考えていくようにしましょう。

Facebookリード獲得広告の設定方法

以下では、Facebookリード獲得広告の設定手順を紹介します。

①Facebook広告マネージャーにログイン

▼まずはFacebook広告マネージャーにログインしましょう


②キャンペーンを作成で「リード」を選択

▼中央左にある「+キャンペーン作成」をクリックし、目的では「リード」を選択してください。


③リード方法では「インスタントフォーム」にチェックを入れる

▼広告セットにある「インスタントフォーム」にチェックを入れましょう。デフォルトでチェックが入っている場合はそのままにしておいて大丈夫です。


④利用規約に同意をする

▼「利用規約を確認」にクリックして、規約の同意を進めましょう。こちらを同意しないと広告を配信することができません。

⑤広告の「フォームを作成」をクリック

▼広告のリンク先下部にある「フォームを作成」をクリックしてください。すると、フォーム作成の画面が表示されます。

⑥フォームタイプを入力

▼フォームタイプには「大量用」「高い意向」「豊富なクリエイティブ」の3つがあります。

フォームをより簡潔にしたい場合は「大量用」を選択しましょう

フォームタイプ概要
大量用利用者がモバイルデバイスでフォームをすばやく送信できます。大量のリードを獲得したい場合にこのオプションを使用します。
高い意向販売店での試乗の予約など特定の商品やサービスに関心がありそうな、意向の非常に高いリードの獲得に照準を合わせることができます。
豊富なクリエイティブ選択したオーディエンスに特化した、柔軟でパーソナライズされたインスタントフォームを作成できます。例えば、フォームでロゴやブランドカラーを使用できます。注: [豊富なクリエイティブ]の機能は、モバイルデバイスのFacebookアプリのみに配信されます。

参考URL:https://www.facebook.com/business/help/375478503258484?id=735435806665862

⑦イントロを入力

▼イントロでは、フォームの説明を記載します。ここでは、背景画像やタイトル、説明などを入力しましょう。


⑧質問項目や必要情報項目の作成

▼ここでは質問や必要情報の項目を選択します。

質問項目では、記述式(短い回答、多肢選択式など)の質問も任意で追加することができます。ユーザーがあまり面倒にならない数の質問項目を作成しましょう。

▼必要情報の項目では、メールアドレスと氏名はデフォルトで選択されている状態ですが、「カテゴリを追加」から他の情報も選択することが可能です。

⑧プライバシーポリシーを入力

▼安全性確保のためにプライバシーポリシーの入力が必要になります。また、これがないとフォームを作成することができません。自社のWebサイトのプライバシーポリシーリンクテキストやURLを貼り付けましょう。

⑨リードメッセージを作成

▼最後にフォーム入力完了後にユーザーに表示される「リード用メッセージ」を作成します。ここではWebサイトのURLが必須になるので忘れないようにしましょう。

また、PDF形式のURLは貼り付けできません。

こちらで、設定は完了です!

お疲れ様でした!

Facebookリード獲得の運用のコツ

最後に、Facebookリード獲得広告を運用する上でのポイントについて紹介します。

  • わかりやすく端的に
  • お問い合わせ項目は極力少なくする
  • お問い合わせフォームに訪れたユーザーの行動履歴を把握する

わかりやすく端的に

Facebookリード獲得広告は、LPのように情報を多く掲載することができません。


そのため、少ない情報でいかにユーザーに魅力をわかりやすく伝えるかが重要になります。


まず、ユーザーにとって自社サービスや商品を利用することでどのようなベネフィットがあるのか伝えることでコンバージョンにつながりやすくなります。


フォームを送信してくれた後のメリットまで意識した広告作りを考案しましょう。

お問い合わせ項目は極力少なくする

お問い合わせフォームの項目が多いとユーザーに煩わしさを与えてしまい、離脱率が高くなる傾向があります。

リード獲得には必要情報を入力する際に名前や電話番号、会社名などを自動で入力してくれる機能がありますが、ユーザーが登録していない情報は直接入力してもらう必要があります。

ユーザーが直接入力する項目が多ければ多いほど、リード獲得が難しくなってくるので取得したい項目は最低限に抑えましょう。

お問い合わせフォームに訪れたユーザーの行動履歴を把握する

Facebookリード獲得広告では、以下のようなユーザーの行動履歴を把握することができます。

  • お問い合わせフォームを開かなかった人
  • フォームを開いたけど、送信をしなかった人
  • フォームを開いて、送信した人

これらの行動履歴を分析することができるので、広告の改善を図ることができます。

効果的な運用を行うために、質問項目を減らしたらどうか、訴求力を高めるテキストを盛り込んだらどうかなどを検討しましょう。

まとめ

Facebookリード獲得広告は、リード獲得をとにかく集めたいという方におすすめの手法です。特に、BtoBビジネスにおけるお問い合わせ獲得や資料請求獲得には高い効果を得やすいでしょう。

ただ、すべてのBtoBビジネスに適しているというわけでなく、不向きな業種も当然あります。自社の目的に合わせて適切に配信をすることで効果が得られる広告なのでぜひ活用してみてください。

この記事を書いた人

Naochan

Naochan

2018年~2020年に、Google広告、オウンドメディア運営のマーケティング営業として従事。 現在はデジタルマーケティング会社にて、Webコンサルティング、Web広告、CRM・MA運用、SNS運用、SEO対策など幅広い業務に携わる。 TOEIC750点、日商簿記検定3級、情報処理Excel部門1級、情報処理Word部門1級、電卓検定1級、FP3級(ファイナンシャルプランナー)などの資格を保有。

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