「Google広告を活用したいけど、種類がたくさんあって分からない!」と悩みを抱えている広告運用者も少なくないと思います。

Google広告は、目的に応じたさまざまな種類があるので、混乱してしまうのは当然です。

そこで本記事では、Google広告の種類やそれぞれの概要、メリット・デメリットについて詳しく解説していきます。

こちらの記事をみていただくことで、自社ではどの種類のGoogle広告を活用するべきなのかが理解できるので、ぜひ参考にしてみてください。

Google広告の種類

Google広告の主なメニューは下記の通りです。

①検索連動型広告

②ディスプレイ広告

③Youtube広告

④ショッピング広告

⑤P-MAX広告

⑥デマンドジェネレーション広告(ファインド広告)

上記、6つの広告の概要からメリット、デメリットについて詳しく解説していきます。

検索連動型広告

検索連動型広告とは、Googleの検索結果の上部に表示される広告のことを言い、検索広告やリスティング広告とも呼ばれます。

ユーザーが特定の検索キーワードをGoogleの検索窓に入力した時に、検索結果ページの上部に広告が表示されます。

検索連動型広告のメリット

1, 特定のキーワードに基づいて広告を表示させることができるため、顕在層に向けたアプローチが可能

2, 顕在層に向けたアプローチができるため、サイト流入増加やコンバージョン獲得が期待できる

検索連動型広告のデメリット

1, 競合が多いため、入札単価が高くなる傾向がある

2, 潜在層に向けたアプローチには向いていない

3, テキストでの広告表示になるため、視覚的な訴求ができない

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告は、Googleが提携する200万以上の媒体に表示する広告です。

検索連動型広告のように、ユーザーが検索したキーワードに基づいて広告を表示させるのではなく、Googleが提携する複数の媒体(Webサイト)に受動的に画像形式で広告が表示されます。

ディスプレイ広告のメリット

1, 検索連動型広告よりも入札単価が安い場合がある

2, 複数の媒体に広告を表示させるため、インプレッション数を高めて潜在層に向けたアプローチができる

3, 画像形式で広告を配信できるため、ユーザーへの関心を醸成できる

4, 特定のサイトやトピックに絞って広告を配信できる

ディスプレイ広告のデメリット

1, 検索連動型広告に比べてクリックやコンバージョン成果が低くなる傾向がある

2, クリック数やコンバージョン獲得が他の広告媒体と比べて低いため、その他の広告手法と組み合わせる必要がある

Youtube広告

Youtube広告は、その名の通りYoutube上に配信することのできる動画広告を言います。


Youtube動画の再生前・途中・後に広告を差し込んで表示させたり、Youtube上の特定の配信面に広告を表示できます。

Youtube広告は、ディスプレイ広告と似た機能を持っており、動画広告はディスプレイ広告と違い、多様な広告フォーマットを使用できることが特徴です。

参考例:Youtube広告キャンペーン 広告フォーマットについて Googleヘルプ



Youtube広告のメリット

1, テキストや画像よりも情報量の多い動画を活用できるため、ユーザーの関心を高めやすい

2, プレースメントやトピック、ユーザー属性などの設定ができるので、より詳細なオーディエンス配信が可能


Youtube広告のデメリット

1, 動画作るための作業やコストがかかる

2, Youtube広告は競合が多いため、クリック単価が高額になる可能性がある

ショッピング広告

ショッピング広告は、自社商品(商品詳細、価格、商品画像、店舗名など)をGoogleの検索結果上部やWeb上のショッピング広告枠に配信する広告のことを言います。

「Google Merchant Center」というツールを使用して商品詳細を登録することで、Googleがユーザーの検索キーワードと自動的に照らし合わせ、関連性が高い商品が広告として表示されます。

ショッピング広告のメリット

1, 商品画像を表示させることができるので、テキスト広告よりも魅力を伝えることができる

2, 特定の検索キーワードに対して複数のショッピング広告を表示させることができるのでコンバージョン獲得が期待できる

3, 登録した商品情報に基づいて広告が表示されるので、キーワード設定の手間がなくなる


ショッピング広告のデメリット

1, Google Merchant Centerのツールを導入して商品の登録作業が必要になるため、作業工数が発生する

2, ショッピング広告は、登録した商品情報に基づいて自動で広告が配信されるためキーワードによる入札設定ができない

P-MAXキャンペーン広告

P-MAXキャンペーン広告は、1つのキャンペーンで全てのGoogle媒体(YouTube、ディスプレイ、検索、Discover、Gmail、Googleマップなど)に広告を配信できる広告手法です。

Googleが提供するすべての媒体に広告を自動的に配信し、最もパフォーマンスの高い媒体を特定させて広告の最適化を測ってくれます。

※ローカル広告は、2022年9月以降に「P-MAX」に置き換えになりました。


P-MAXキャンペーン広告のメリット

1, 1つの広告キャンペーンで、Googleが提供する全ての媒体に広告を配信することができる

2, 幅広いユーザー層に対して広告配信できるため、大幅なリーチ・購入の拡大が見込める


P-MAXキャンペーン広告のデメリット

1、多額の広告予算が必要になる

2、多数の作業やアセットが必要になるため、広告初心者には不向き。

3、 顕在層にアプローチする目的には不向き。


デマンドジェネレーション広告(ファインド広告)

デマンドジェネレーション広告とは、1つの広告キャンペーンでGmail (プロモーションおよびソーシャルタブのフィード)やYouTube (ホームフィードなど)、Googleアプリ (Discoverフィード) に表示させる広告のことを言います。

検索履歴やサイト閲覧履歴、動画の視聴履歴といったWeb上のユーザー行動に基づいて、精度の高い広告配信が行えます。


デマンドジェネレーション広告のメリット

1, 視聴率の高い配信面に広告を表示させることができるので大幅な認知拡大が期待できる。

2, 検索履歴や動画視聴に基づいて自動的に広告が表示されるため、自社サービスに関心の高いユーザーの流入を促進できる。


デマンドジェネレーション広告のデメリット

1, 配信場所をコントロールできない

2, 初めは見込み顧客ではないユーザーにもアプローチされる

Google広告を活用する際の注意点

それでは、最後にGoogle広告を運用する上での注意点について紹介します。

競合が多いと広告費用が高くなる可能性がある

Google広告は、多くの企業が利用する広告媒体の1つです。

競合が多いことから広告費用が高くなってしまう傾向にあります。


例えば、ユーザーの検索キーワードに基づいて広告が表示される検索連動型広告では、人気が高い検索キーワードを設定すると競合が多いため入札単価が高くなってしまう恐れがあります。

そのため、想像以上に広告費用が発生したなんて事態が起こり得るので、事前にGoogle運用のノウハウを身につける、もしくは外注するなどの対策をとりましょう。

企業のイメージダウンにつながる可能性がある

Google広告の使い方次第では、企業のイメージダウンにつながる可能性があります。

例えば、動画広告をYoutube上に配信する場合、ユーザーが見たいと思っている動画の冒頭に広告が表示されるため、ストレスを与えてしまう可能性があります。結果、広告への効果が低下してしまう恐れもあります。

広告を配信する際は、関心のあるユーザーだけに広告を配信したり、ターゲットユーザーに配慮した運用が重要になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、Google広告の種類について詳しく解説しました。

Google広告には、商品やサービスの特徴、目的に応じた広告が数多く存在します。

例えば、自社商品に興味のあるユーザーだけに広告を配信したいと考えているなら検索連動型広告が効果的でしょう。


一方で、まずは数多くのユーザーに商品を知ってもらいたい場合は「ディスプレイ広告」の活用が効果的かもしれません。

このように、自社の目的に合わせてGoogle広告を活用してみてください。

この記事を書いた人

Naochan

Naochan

2018年~2020年に、Google広告、オウンドメディア運営のマーケティング営業として従事。 現在はデジタルマーケティング会社にて、Webコンサルティング、Web広告、CRM・MA運用、SNS運用、SEO対策など幅広い業務に携わる。 TOEIC750点、日商簿記検定3級、情報処理Excel部門1級、情報処理Word部門1級、電卓検定1級、FP3級(ファイナンシャルプランナー)などの資格を保有。